「おはよ、雪那ちゃん」


僕は目の前にいる女の子に声をかける


遠慮がちに振り向く少女



「おはようございます…、なんのようでこちらにいらしたんですか?」



敬語


これは僕と彼女の第1の壁だ


僕の方がたしかに先輩だよ


だけど



君には敬語を使わないで欲しい


好きだから




だから


敬語という壁は絶対的で、僕と彼女の間に立ちはだかる