結局一緒に出てきてしまった。


マサ君に肩を抱かれたままの私。


「ね、ねぇマサ君?これはやっぱりマズイんじゃ。」

肩に置かれた手を指差しながら訴えてみる。


だけど、マサ君は私の言葉を無視してそのまま歩き続ける。


どうしよう…。

このままじゃ、本当に誰かに見られちゃうかも。

サークルの仲間に会ったりしたら…。


私はドキドキしながら、周りをキョロキョロ見回していた。



だけど今日は土曜日。

同じ朝の8時なのに、平日に比べると歩いている人は殆んど見当たらない。

だからかな?

ひんやりした空気が気持ち良かった。