紫海が倒れて俺は、そのままじゃ窮屈だと思い俺の服を着せ、寝室に運んだ。



意外に軽いな紫海は…



そう思いながら俺は、朝方まで一緒に居てやった。幸い今日は休み。だから、昼まで寝ようと思ったが、そうは言ってやれなくなった。



ピンポーン…



『恭ちゃん!?いるんでしょ!?開けてよ!!』



誰だ?…な!!あの声って…麻美か!?なんであいつが来るんだよ!!



すくっと立ち上がり、俺は玄関に向かう。ガチャっと開けた瞬間に麻美に抱きつかれ…



「っ…恭…恭ちゃん!!」



俺は、内心複雑でどうすれば良いか分からずにいる。



「っ…なんで?」



やっとの事で出た言葉はそれだけで、後は何も言えないままで居た。