いつもみたく、私は御堂君と幸せな登校途中。


本当は、いつ戦いに巻き込まれても、おかしくないとこなんだけど。

私の“彼との時間を大切にしたい”と、いう願いを無理やり聞き入れさせて、登下校のほとんどを、御堂君と一緒に過ごしている。



「何かさ……俺達、本当に付き合ってるのかな?」

「ど、どうしたの?急に!」

私は、思わず腕を引っ張った。


何で急に、こんな展開になっているんだろう。

まさか!別れたいとか!?

『もう終わりにしよう』とか言われるのか?私は!!


「こんな事、言い憎いけど、黒崎と気が合うみたいだし。良く話てるっていうか、俺なんかより……」


「そ、それは、たまたま席が隣同士だからだよ!あんな性格ひん曲がった奴、そうでなきゃ話さないよ!?」


御堂君は困ったような笑い顔で、「そっか」と、呟いた。