誤解が解けた私たちはしばらくのんびりしていた。




「あ…そうだ愛莉。バイトしない?」


「バイト…?何処で?」


「俺達の会社で」





突然いわれた言葉に驚きを隠しきれない。





そもそも、

拓斗の会社にバイトってあるの!?






「どういうこと!?」




拓斗は混乱している私を見て少し微笑むと、話し出した。




「今日の会議で、いいこと言ってくれただろ?それで今度からの会議にも参加してほしいんだ」



私の頭を撫でながら話す拓斗。






「ちゃんとそれに合ったバイト代も出すつもり…どう?」




「う~ん。どうしよう」




考え込んでいると、






「一緒にいられる時間も増えるしな」


耳元で拓斗が囁いた。






「もう!……それめあて?」



「それもあるけど、他の理由もある!」