ケータイ小説 野いちご

都会

都会のビル

空を見上げれば高層ビル。


都会のビルのある景色は暖かくて冷たい。



好きな人と二人で見るとまるで祝福してくれるかのように華やかに周りを彩ってくれる。



だけど独りでみるとまるで遠い存在に感じ、ただの鉄の塊に見えて自分の小ささが痛くて吸い込まれそうになる。




だけど…何故か愛しく感じる。




そのビルの部屋のひとつひとつには何百って人の生活がある。




そこには色々なドラマがある。

だけど関わりのない人々の生活を感じる時なんてそんな時ぐらいで…………




気付けばその中の誰かの灯が消えていたって誰も気付かない。




だけど俺はいつも何度も何度もビルを見上げる。




それはまさに俺とあの子の関係……。




だから俺は都会のビルを何度も何度も見上げる。




今、あの子がどこで何をしてるのか、幸せなのか、悩んでるのか、それが少しだけ透ける気がする。




俺はできれば都会のビルを見上げるよりもその部屋の一つであの子と一緒にいたかった。

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