「今までと違う…?」


『そうです、岬さん。

岬さんには、とても面白いクイズに答えていただこうと思います…』


ゼロの言う【面白い】は、
【ゼロが楽しめる】という意味だろう。


もちろん、沙弥も、他の4人もそれは分かっていた。


『【岬さんの両親の出身地はどこでしょう?】』


ゼロがクイズの内容を言った。


一見簡単に見えるこのクイズ。


「……。」


しかし沙弥は、無言で立ち尽くしていた…。


「…さ、沙弥?
どうしたの…?」


水華は沙弥の様子がおかしいと思った。


普通に考えれば、すぐに答えられそうなものだが、
…沙弥は黙っている。