加藤明の言葉に悔しそうな表情を見せながら、加奈子は再び麻里子の隣に座った。


その後、彼に賛同して楽しみはじめた人間が3分1。


あとの3分2は様子を見ているようだった。


加藤明たちはちらかったテーブルの上を片付けると、


持って来ていた四角い箱から丸いホールケーキを取り出した。


「ケーキ?」


思わず麻里子が不思議そうに呟く。


すると、


「49日をやるには必要なんだよ」


麻里子の正面に座っていた犬飼猛がおもむろに言った。