「「かんぱ〜い♪」」


誰かの掛け声と同時に、テーブルの中央でグラスとグラスが軽くタッチした。


もう何回目の乾杯だろう。


少しほろ酔い気分の渡瀬麻里子は軽く口をつけるだけでグラスを置いた。


「どうしたのまりこぉ? あんまり飲んでないじゃん」


そういって麻里子に声をかけてきたのは、


少しぽっちゃりした体型の大久保加奈子。


もうかなり飲んだみたいで目がトロンとしている。