麻里子たちと別れた後、元木彩と本条ゆかりは遠藤大輔の車で家の近くまで送ってもらっていた。


「すごい雨になってきたな……」


ハンドルを握っている遠藤大輔がぼやく。


お墓にいるときから降り出した大粒の雨は、


弱まるどころかさらに激しさを増していた。