もう僕には 何も言えなくて


静かに
遠くからじっと
手も触れられず

見守るしかなかった


心が離れていくという事実

ふたりが
愛し合っていたという事実


人の恋のように
僕はただ、泣きもせず
当然だけど、笑えもしなくて
無言のまま
事実をいつも
ちっとも信じようとしなかった


君をちっとも
信じなかった