ケータイ小説 野いちご

ターニングポイント

ライブ

6時少し前に駐車場に着いた。


2000人が入れる地元のコンサートホール。


ここには、中学の時に学校行事でオーケストラの演奏を聞きにきたことがあった。


しかし、あの時とはまったく雰囲気が違う。


着飾った10代から20代の女達が、ワイワイガヤガヤ賑やかに行列を作って、会場入口に吸い込まれていく。


その流れに逆らうように立ち、野太い声をかけているのはダフ屋の男達。


会場に入って行くのは圧倒的に女性が多かったが、なかにはカップルや男同士連れ立って行く奴らもいた。


俺は陶子さんとはぐれないように左隣に気を配りながら、独特な熱気渦巻く会場に足を踏み入れた。



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