ケータイ小説 野いちご

テクノケイション

滑落

それはまるでスローモーションのようだった。


空と言う名の天井に突き刺さらんとそびえ建つビルから、何かが落ちてきた。


同時に、音と光が世界に放たれた。


ループする電子音、サラウンドに駆け抜けては脳の内側に快感を打ち込む。小刻みに不規則多方向、蜂の大群に恐われた様な刺激。


残光の糸が風景を乱しながらハイスピードで流れる。点滅したり巻き戻ったりと辻褄の合わない動きを繰り返す。



どうにも、出鱈目な世界だ。



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