私は父と二人暮らしだ。両親は私が9歳の時に離婚した。父は教師だったから勉強に関しては口うるさかった。私はあまり勉強は好きではなかったが
父の監視つきで勉強させられた。父は数学教師だったのでちょっとした計算間違いをしようものなら、拳骨でたたかれた。たまに参考書が飛んでくることも珍しいことではなかった。
私はとても嫌だった。休日も父の監視の下で勉強・勉強で友達と遊ぶ事などほとんどなかった。
現代では『拒食症』は女性が美しくなりたいと願いダイエットを始めてそれがエスカレートして『拒食症』に陥ってしまう
という説が一般的だが、私のはそれとは少し違う。
私は父の監視されて勉強させられるのがたまらなく嫌だった。高校に進学してからは父と同じ高校ということで更に父の監視が強くなり、嫌で嫌でたまらなくどうしたらあの地獄から脱け出す事が出来るか考えた。
そこで出た結論が『病気になろう』ということだった。病気になれば、病弱になれば勉強を強要されないだろうと考えたのだ。

高校一年の終わりくらいから食事の量をコントロールしはじめた。