結局わずか1ヶ月たらずで地元に帰って市立病院に入院した。
希望を胸に出発したのに今では身体も心もボロボロだった。何の為にあんなに頑張ったのか、打ちのめされた気分だった。
こっちの病院の医者とは気心がしれていたので医者の顔をみたら少しおちついた。
何日かゆっくり過ごしてたら医者に呼ばれてこれからの治療方法について話し合った。
以前、この医者に札幌の大学病院を薦められて紹介状を持って診察を受けに行ったことあったが通院外来は受けているが入院治療はやっていないからと断られたことがあった。しかし医者はやはり地元には拒食症のスペシャリストがいないから、何年経っても病状は変わらないだろう。それよりも専門の施設で専門の医者に診てもらえば治るかもしれない。その可能性にかけてみないか、と説得してきた。