桜の花が舞い散る頃、
俺は、新しい土地へと舞い降りた。

何もかもが、
新たに、今ここからはじまるのだ。

なのに―――

なんの期待も、意気込みも持てぬまま、
ただ、
自分を受け入れてくれた高校に、なんとなく通い、

将来、
何をめざすかなんて、ハッキリとしないまま
きっと、大学受験なんかもするんだろう…

って、

そんな感じになら、考えたことがあったくらいだったっけ…。