『ロイは探してた人に会えたのかな? 』


昨日の場所に通り掛かるとぼんやりロイの柔らかな笑顔を思い浮かべ切なくなった。


「いつか飽きられる...そう思いながら会えばいい。」


龍の声が頭の中で響いて苦しい。


怖い。


昨日まで、さっきまで優しく微笑んでいた男の顔が、残酷なほど冷徹になる瞬間。


そして皆同じ事を言う。


『飽きた...か。』