「“花のタトゥー”ゲッツ♪」



手の中には花柄のタトゥーシール。

それをプラプラ振りながら深町京悟がうれしそうに言う。


あたし達は美術室でタトゥーシールを購入した。



だけど……。



シールの表はもちろんのこと、

裏を確認してみても、鍵のありかを示すようなものは見当たらない。


ただ、真っ赤なバラの絵が描かれているだけだった。



「で、これをどう使えばいいわけ?」