「……最悪」 男子トイレから出たあたしはぐったりとうなだれ、 深町京悟に引きずられるようにしてなんとか歩いている状態だった。 「サイテー! 最悪! ヘンタイ!」 「ヘンタイ言うな。生理現象だっつーの。 別にモノを見せたわけじゃないじゃん」 「あっ、あっ、当たり前だ! 見せられてたまるか! バカぁ!」