「・・・あの時に儂の為に聞いたのか?」
 静音は深い目をして頷いた。
 包帯を巻き終わると静音は立ち上がって自分の帯を解いた。
 修理は口を開けて静音のすることを見ていた。
 そこに現れたのは絹の肌をした半陽半陰と思われるほどの、をのこの形の美神であった。紙縒の髻(もとどり)を解くと艶やかな髪が背まで垂れた。瓜実顔から続く長い首。撫で肩から薄い脂肪のために柔らかく盛り上がった胸と細くも太くもない二の腕。括れた脇腰から男子としては大きな臀部が続く。健康的に張った腿からかもしかのような脚が伸びる。その股間を修理は恐る恐る見た。確かに可愛い小さな茎とふぐりがそこに付いていた。
 修理はごくりと唾を呑んだ。
 座っている修理に静音は近づき、腰を修理の前に突き出す。
「・・・この間、衆道の艶本を見せて貰った・・・このように稚児の身体を舐めるんじゃろ?」
 静音の顔は羞恥に真っ赤になっている。修理は堪らず静音の腰を掴みその陰毛に鼻を突っ込んだ。
「あ!・・・いや」
 静音は本当に起こるか分からなかった事態に恐れを覚え腰を引こうとした。だが、修理の腕は万力のようだった。
 修理は静音の陰部の匂いを嗅ぎ、気が遠くなるような思いで、その夢に見た静音の生殖器官を舐め含み味わった。
 薄暗い部屋は二人の淫靡な喘ぎで満ちた。