今日、3年に転校生がきたらしい。


朝からその話題ばかり。


俺には、関係ない。


そう思ってた。


「ビックニュース」


そういいながら、ダチの桜井 力(さくらい りき)が俺のもとに来た。


「なにがだよ。
3年に転校生が来た話か?」


「それもあるけど....愛しの柚ちゃんの知り合いらしいぞ。」


俺の顔が歪んだ。


顔も知らない、どんな知り合いかも知らない男に嫉妬した。


ただ、柚と知り合いというだけでイライラする。


柚に一人も男友達なんていなければいいのに。


柚が好きすぎてヤバい。


柚が教室に戻って来た。


嬉しいはずなのに....ダメだ。



普段の顔がつくれない。


柚もわかりきってるみたいだし。


てか、柚の隣の席の子が柚な話しかけてるし。


そんなのより、俺のとこにきて誤解をとけよ。


てか、柚が隣のやつと話してたら先生がきたし。


はやく俺の不安を消してくれ。


なんでもないのは、知ってる。


けど、柚から聞かないと怖いんだ。


じゃないと周りにもあたりそうだ。


そんな自分がイヤだけど、止まらないんだ。


てか、先生は、簡単に連絡事項を伝えるとすぐにいなくなった。