校舎裏の中庭にある花壇の向日葵の花が、日増しに強くなる陽射しを受け、どんどん成長していた。


私には、花壇の見えるこの木陰が、心地の良い、リラックス出来る唯一の居場所だったから、よく行って本を読んだりしていた。

でも最近は、保健室にもよく顔を出して、先生に初めて女友達が出来た事とか、遊んだ事とか、男子に話し掛けられた事とか、何だか周りにいる人達の接し方が変わって戸惑っているけど、毎日の変化が楽しい事を話した。

その度に先生は、「お前自身が変わったからだよ。」と言って、微笑みながら、私の頭をポンポンと撫でてくれた。


先生の一言一言が、凄く
嬉しくてドキドキしていた。


ある日、いつもの様に保健室に行った。