陽射しが日増しに強くなり、辺りの木々が青々と生い茂り始めていた。


私は、いつも通り本を読みに木陰に来ていると、穩雅先生と仲良さそうに騒いでいる先輩達がいた。

初めて会った時は、驚いて逃げてしまった。
何度か会って話すようになり、少しずつ先輩達の事が分かってきて、
いつの間にか、自分を自然と出すことが出来るようになっていた。


まだ少し殻は残っているけれど、皆のお陰で一歩一歩前に進めている気がする…

そう感じられるようになってきていた。