『はあ〜!もー、蓮見くん超格好良かった〜っ!!本当素敵だよ〜!まさに正真正銘王子様っ♪

ねぇ〜飛鳥もさ、そう思ったでしょっ?神崎派なんてやめて王子にしなよ★!』



ぺらぺらと息つぎもしないで一気に言った亜美。



神崎派ってなんだ…。


あたしの訝しげな顔が自分で予想がつく。



きっと蓮見くんに騒がないから、亜美が勝手に思っているだけだろうけど。


別に蓮見くんが好きというわけではないだけで、
神崎くんを好きなわけでもない。



あたしは苦笑いで返しといた。




『はぁ〜…羨ましい…っ!』



亜美はさっきの王子を思い出しながらうっとりし、
あたしを見て「ずる〜い!」と言う。



あれは偶然なんだって。


きっと言ったところで、聞き入れてはくれないだろう。