次に目覚めたとき、あたしは自分の部屋のベッドの上だった。 見慣れた天井に、見慣れたピンクのドットのベッドカバー。 それらが目に飛び込んできた瞬間、あたしは安堵の息を吐いた。 ……なんだかとても長い夢を見ていた気がする。 あたしがハルのバイト先のレストラン胡蝶で働いて、シンさんに出会って――……。 ……あれ? これは現実? 夢?