なんだか温かい温もりをずっと感じていて、あたしはそれに右手が心地よく包まれていた。


それが余りに気持ちいいから、あたしは何度も起きかけながらも覚醒を先延ばしにしていた気がする。


あぁ、いい加減起きないと。


そもそも、なんであたしは寝ているんだろう……?


不思議と家に帰った記憶がないんだけど。


たしか、あたしはバイト中で……。





……バイト!?






あたしは勢いよく両目をパッチリ開け、起き上がろうとした。



……が。