ケータイ小説 野いちご

オレンジの空は今も

三年前

三年前。

あたしは女子大、宏人は電機系の大学に通う二年生だった。

大学は別々だったけれど、お互いの時間が合えば待ち合わせをして二人で帰った。


公園に行ったり、軽くお酒を飲んだり、映画を見たり。

ふたりの時間をなるべく作るようにしていた。



その日は午後の二コマが突然休講となり、昼からの予定がガラリと空いてしまった。

課題は終わらせていたし、来週のライブに着ていく服も、通りがかりのショーウィンドーに飾られたグリーンのワンピースに一目惚れし、一昨日の夜に衝動買いしたばかりだった。


思いがけず空いてしまった時間に、気分はすっかり落ちていた。






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