「お迎えに参りました」

寝坊した朧が食事してる時、鍛え上げた男達の野太い声が響き渡った。

男達は西鉄観光高速サービス部の社員で今回チャーターした籠の担ぎ手だ。

「おっ籠屋が来たぞ」

「私、籠なんか乗るの初めて」

「もぐもぐ…あ、おばちゃんおかわり♪」

籠屋のあんちゃん達は、もしかして今日の客コイツら?みたいな顔してる。

確かにあたしらのカッコは、普通とかなり違う。

でもねぇこのクソ寒いって時に上半身裸でピチピチ白短パン履いたゴツイあんちゃん達に言われた無いぞ。