ようやく仕事に慣れてきた頃


そろそろ上がれるかなというときのこと。


「もも、お前、いつ上がる?」


突然成田さんに後ろから声を掛けられた。

成田さんの席は私の斜め後ろ。

左後ろに振り返り、


「もうそろそろだと思います。」

成田さんは軽く頷き、
また視線をパソコンに戻した。