「ごめんね、美和。」


「おばあちゃん。」


お父さんが亡くなり、お父さんの代わりに頑張ってきたお母さんも亡くなり、高校卒業する間はおばあちゃんに預かってもらうことになった。


でもおばあちゃんも、私を預かってくれることになったとはいえ、入院中。


そのおばあちゃんも、最後のときを迎えようとしていた。


「美和、これはあなたのお母さんからの手紙よ。おばあちゃんが死んだら、ここに行きなさい。」


そう言って、一枚の紙を渡された。


それから、一週間。


おばあちゃんは亡くなった。


私は独りになってしまった。


どうしよう?


ずっとお母さんと二人で、親戚っていってもおばあちゃんしか知らない。


「もうここに行くしかないんだよね?」


お母さんからだという紙をジッと見つめる。


ここで私は、なにをするんだろう?