「美和、大丈夫だった?」


学校に着くとすぐ、親友の新井由衣が話しかけてきた。


「うん。もう大丈夫。」


「よかった。大変だったね。お母さんもおばあちゃんも亡くして。」


「うん。」


「それで、どうするのこれから。」


「あっ、うん。これから・・ね。」


まさか言えないよね。


先生と勢いで結婚したなんて。


「親戚が預かってくれるの。」


「そっか。よかったじゃん。」


「うん。」


「なんかあったら、すぐおいで。家はいつでも大歓迎だからさ。」


「ありがと。」


由衣の言葉に泣きそうになった。