「さくー
俺彼女欲しいよ~!」

「知らないよ!
合コンでもすれば~?」

「紹介してー」

「無理ー」

私の事を
さくって呼ぶこの人は

お兄ちゃん、

正確に言えば


お兄ちゃん
―――だった

「さく~俺は
お前が心配だよ、
髪の毛も染めちゃって
色気づきやがって」

「心配しなくって結構です!」


でも私は
お兄ちゃんだと思ってる


だから心配してくれて
ちょっと嬉しいの、