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『かほ……果歩』
『ん……』
私は肩を揺さぶられる気配を感じて目を覚ました
『おまえ…なんでこんな所で寝てんだよ…』
声をかけられ顔を上げると陽生が私の顔を不思議そうに見下ろしていた
『……陽生?』
『ずっとこんな所で寝てたのか?』
眠そうな私を呆れた顔して見つめてくる陽生
そっか、私…
どうやら私はあの後、陽生の手を握りながらいつの間にか寝てしまっていたらしい
カーテンの隙間から太陽の光が部屋に差し込んでいるのを見るとどうやらもう朝みたい
そんなことを思いながらふと、自分の手元に目を向けた私は
『あ…』
思わず声を漏らした
よく見ると手は昨日のまま
陽生としっかり手を握った状態で……
やばいと思った私は咄嗟に陽生の手から自分の手を離そうとした
『きゃっ!!』
だけど、そんな事はやっぱり許されるわけはなく、すかさずその手を陽生にガッチリと捕まえられた
そして勢い良くベッドの上にずり上げられた私は、そのまま陽生の胸の中にすっぽり抱きとめられた
『…ちょっと!?』
『意外と学習能力ないのな果歩ちゃんは♪』