学園に危機が迫っている!

謎の変なおっさん…半月ソルジャーにより、無理矢理訳がわからない戦いに巻き込まれたあたしは、

なぜかまた恥ずかしいものを忘れて、途中まで帰っていたのに、また逆戻りすることとなってしまった。

校門に着いた時、嫌がらせのように月が出ていた。

いつも綺麗と眺めていた月を、怨むことになるなんて…。


しばらく、月を見上げていたあたしは、ため息をつき、

「やっぱ…帰ろか」

後ろを向こうとした時、


声がした。

「この物語は、学園を守る乙女レッド!結城里奈、結城里奈の恥じらいと青春の物語であ〜る。結城里奈、結城里奈」

前みたいに頭の中に響いてるのかと思ったら、校門の向こう体育館の真横で、拡声器を持った半月ソルジャーが、叫んでいた。

「人の名前を連呼するな!」

あたしはわなわなと震えながら、怒りで駆け出した。

拡声器を持った半月ソルジャーは、逃げる。

「待ちやがれ!」

あたしは、校内に再び入ってしまった。


罠にはまったのだ。




乙女戦隊月影 第二話。

【新たなる戦士】

スタート。