ケータイ小説 野いちご

The suffering of “Ann”(クリスマス企画)

12月24日


あれから5日、今日はクリスマスイブ。


結局『何でもする』って約束は、イブのデートに落ち着いた。


駅前のロータリーで、会社帰りの澤弥と待ち合わせた。



カップルが多く行き交う中、サラリーマンが団体で近づいてきた。


「今日は寂しい者同士で呑むぞ!」


なぁんて言ってるけど、メンバーの中に女の子が混じってるだけマシだと思う。


「花見、お前も来るだろ?」


その団体の中に、澤弥もいた。


「花見先輩、一緒に呑みましょうよ。」


あ、この声…。


澤弥の電話を取ったコだ。



私がいることに気づいたのか、団体の中から澤弥が飛び出してきた。


「アン、お待たせ。」


声をかける澤弥に、私は軽く手を振った。


「花見、彼女って…モデルの杏世ちゃん!?」


「そうですよ、今日はデートなんで失礼します。」


澤弥はそう言って、私の肩に手を回すと


「ちょっとガマンして。」


って囁いた。






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