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王の遺産

王の遺産A・ストライカー篇
夫婦の絆

 執事は、レイブンを訪れた後、各地に散らばるドラゴン騎士達を探し歩いた。

 誰もが騎士団再結成には乗り気だったが、レイブンの煮え切らない態度を話すと、一応に不安がった。
 それだけ、騎士団におけるレイブンの存在は大きな物だった。

 だが、再結成のめどは立ったわけだから、使命は取りあえず果たしたことになる。
 執事は、城へ戻ることにした。

 城では、相変わらず元気なジョッシュ君と、微笑みを絶やさない美しいロウィーナが出迎えてくれた。
 だが、ロウィーナの微笑みには、憂いがあった。

「ストライカー殿は、まだ戻られないのですか?」

 ストライカーは、とっくに戻って良いはずだった。

「ええ、少し心配で……」


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