クロードは宿を取り終わり、アイルを迎えにいっていた。

アイルがいた花畑へ向かう。


(おとなしくしているといいが…)


あいつがおとなしく待っていたためしがあっただろうか。

あの時だって、少し目を放した隙に…


そんなことを考えているうちに、花畑に着いた。

一面に広がる花畑を、隅から隅まで見渡す。

予想通り、アイルはどこにも見当たらない。


(まあ、あいつがおとなしく待っていたほうがおかしいか…)


「チッ。…まったく、どこに行ったんだ…?あいつ…」


いつものことなので、あまり心配していないクロード。