その日以来毎週土曜日になると、私は麻生くんの部屋で一緒にすごした。

大半は勉強。

お茶を飲みながらたわいのないおしゃべりをしたり、本を読んだり。

私は麻生君を信頼していた。

麻生君は詮索しないし、優しいし、きわめて紳士的だった。

身の危険を感じることもなく、私はすっかり安心してこのひとときを楽しんでいた。



学校ではいつものめがねの私。

でも麻生くんの前と、RYOさんのマンションではコンタクトレンズ。



そう。

私はRYOさんのバイトを相変わらず続けていた。