❀
次の日。
教室に着いた私は、自分の席で昨日の手紙をじっと見つめる。
いったい、だれが私にこの手紙を書いてくれたんだろう。
同じクラスの人かな?
文化祭や体育祭で何人かの男子とは話したことはあるけど、こんな手紙をくれるような人は思い当たらない。
じゃあ、ほかのクラスの人?
選択授業でいっしょになったことはあっても、そんなに交流があるわけでもないし。
せめて差出人さえわかれば、返事も書けたのに。
今日も中庭にいる葛葉くんを教室から眺める。
だけど、ずっと手紙のことが気になって集中できなかった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…