カマ男の笑い声は途中で途切れ、そのまま血を吐いて倒れ込んだ。


白目を向いたカマ男はもう呼吸をしていない。


私はその様子を確認してから再び視線をカズトモへ移動させた。


カズトモはさっきまでと変わらず呆然と立ち尽くしていて、目には何も映していないように見える。


「カズトモお願い! 他の人達はもう自分の体のところへ行っちゃったんだよ!?」


手を伸ばしてカズトモの体に触れようとするけれど、やっぱり無駄なことだった。


それでもカズトモをここに置いたまま行くわけにはいかない。


カマ男の言ったことを真に受けるわけにはいかない。


あれは私に諦めさせるための嘘だ。


そう信じていた。


「カズトモ! お願いだから私を見て!」