そんな顔されたら、「ダメ」だなんて…言えるわけないよ。


むしろ、ずっとそばにいてほしい。



わたしがゆっくりと頷くと、千隼くんの口角が上がった。


「決まりだな」


そう言って、再びわたしを抱きかかえた。



そうして千隼くんは、外が明るくなるまでずっとずっと、わたしのそばにいてくれたのだった。