「へぇ…?」

唯くんの瞳孔がさらに開く。




「…え、え、待って、みね君なに言ってるの?違うでしょ、私たち友達でしょ…?」



だって


だってみね君はいつも、私と唯くんのことを応援してくれてて

私のこと恋愛対象に見れないって言ってて




「そうだよ。友達。」


みね君が困ったように笑った。


「だから羨ましい。彼氏の唯くんが。優花に好かれてる唯くんが。」


「みね君、待って、待ってよ、」


みねくんは唯くんに歩み寄る。


「それに歯痒いよ。もし俺が彼氏だったらこんなつまんない嫉妬で子供みたいにキレて優花を責めたりしない。」



私の知らないみね君が、淡々と言葉を投げ続ける。



「俺だったら優花の話をちゃんと聞いてあげる。

…何があっても優花を信じてあげるのに。」







その言葉に唯くんの体が硬くなって、

息を止めたのが分かった。