いつも通り、いつも通り。



ゴクン、と喉を鳴らして息を飲む。




…スゥ、




「唯くん!美琴!おっはよーーー!!」




私はいつも通り、2人に突進していく。



「優花!」


美琴が相変わらず綺麗な髪をサラッと揺らして振り向く。

唯くんも相変わらず気怠げに目線だけこちらによこす。


「おはよ。もう大丈夫?熱は?」


美琴が心配そうに私の顔を覗いた。



「もうすっかりなんともないよ〜!スーパー自然治癒力!ヒーハー!」

「…よかった」


美琴がふにゃ、と笑った。


「美琴ちゃん〜!!かんわいいねぇ〜!好き好きかわいい愛してる〜!」


困惑する美琴に抱きついて頬擦りしてると、いつも通り横からの冷めた視線。