夕方、ノックがあった。
「はい。」
「永遠だよ。
 今日は、少し顔色いいね。よかった。
 ごはん食べた?」
「食べました。
 あの、ありがとうございます。」
「何が?」
「救けていただいたみたいで。
 でも、覚えてません。ごめんなさい。」

「そんなんどうだっていいよ。」

「また、明日、来るね。」
「はい。」
 永遠くんは、すぐに帰ってしまった。