3時まで、とてもじゃないけど待ちきれなかった。

 テンパっていた玲奈が、嵐のようにやってきて、嵐のように去ってしまうと、部屋はがらんと静まり返った。

 1人になった途端にガマンできなくなって、カサカサと音のする包みを開いてみた。

 うわー、マジで!?

 オレは感動してしまった。

 包みを開く途中で目に飛び込んできたもの…それは、アーモンドやカシューナッツの間に散りばめられた、紫、赤、オレンジ、黄色に白、色とりどりの小さな直方体。紛れもなくドライフルーツだ。

 オレが軽い気持ちで『好きだな』なんて言ったから、わざわざトッピングしてくれたんだろうか??

 オレには、そのドライフルーツは宝石かってぐらい、貴重で大事なものに見えてくる。

 しかも、それだけじゃない。

 胸が高鳴るのを感じる。