2月に入った。カラカラに乾いた突風が、葉の残っていない木々の間を通り抜ける。
こんなに寒いのに、相変わらず佐藤君は玲奈のことを待って、いっしょに帰っている。
こんなの、付き合ってるも同然でしょ。
私、橘 恭子は、そう思っている。
そして、玲奈にはそう言った。
でも、『護だけはないから!』って、玲奈は必死になって否定した。
私の頭の中では、『護しかないから』に変換されて聞こえる。
もう認めちゃえばいいのに…と思う。
呪いだなんて、玲奈は本気で信じてるのかな?
そういうのを信じちゃう素直さと純粋さが玲奈の長所なんだけれど、今は必要ないんじゃないかなと思う。
はっきり言って、佐藤君がかわいそう。
私だったら…
ううん。
考えかけて、慌てて打ち消した。
こんなに寒いのに、相変わらず佐藤君は玲奈のことを待って、いっしょに帰っている。
こんなの、付き合ってるも同然でしょ。
私、橘 恭子は、そう思っている。
そして、玲奈にはそう言った。
でも、『護だけはないから!』って、玲奈は必死になって否定した。
私の頭の中では、『護しかないから』に変換されて聞こえる。
もう認めちゃえばいいのに…と思う。
呪いだなんて、玲奈は本気で信じてるのかな?
そういうのを信じちゃう素直さと純粋さが玲奈の長所なんだけれど、今は必要ないんじゃないかなと思う。
はっきり言って、佐藤君がかわいそう。
私だったら…
ううん。
考えかけて、慌てて打ち消した。