よっしゃーーーーー!!!

 玲奈を家まで送って、たった今、自分の家に戻ってきた。

 玲奈はオレのことが好きなはずだと思っていた。あのチョコブラウニーをもらって、確信していた。それでもやっぱり、うれしい。

 さっきまで玲奈とつないでいた手…まだ玲奈の体温が残っている気がした。

 それに、2ヶ月前に亡くなったひいじいさんの願い、それも叶えてやることができた。

 ひいじいさんの、悲願とも呼べるような願い…それを知ったのは、ひいじいさんが亡くなってからだった。

 ひいじいさんは、寝たきりになる前だから、もう何年も前のことになるが、遺言書を作成していた。

 ひいじいさんの火葬を済ませた後、その遺言書をみんなで読むことになった。

 そのとき、遺言書といっしょに、なぜかオレ宛ての手紙が出てきた。

 遺言書といっしょに準備したものだろうか? 紙が少し黄ばんでいた。

 そこには、オレに『玲奈と玲奈の家族にかけられている呪いを解いてほしい』、そう書かれていた。