「ん…」


頭がズキズキする。


目を覚ますと一面白い天井が視界にうつり、
ピッピっという機械の音が耳に入ってくる。


薬品の匂いが鼻腔に届く。



ここは…病院??


あ、そっか。
わたしそういえば階段から落ちたんだっけ。



よかった…生きてた。



…あれ?

ふと、右手が誰かに包まれているような感覚。



……朱里?


私の手を握って眠っている。