放課後になり、再びアルバイトの時間。

 昨日と同じように秋葉に見張られながら業務が始まる。

 平日にしてはお客さんが多いけど、何とかレジをこなす。

 ほっと一息着いた頃、見覚えのある制服姿の女子高生二人組が店に入ってきた。

「いらっしゃいませ」

 頭を下げてから気づく。

 あっ。この子たち――。

「こんにちはぁ」
「やっほー秋葉くん」

 一人は茶髪のクルクルヘアーで、もう一人はボブヘアー。

 二人はクローンみたいに瓜二つ。

 この子たち、知ってる。

 双子で雑誌のモデルもやってる、隣のクラスのサユリちゃんとユリアちゃんだ!

 二人は、秋葉の姿を見つけると、きゃあきゃあとはしゃいで手を振り出した。

「きゃー、秋葉くん、こんな所でバイトしてたんだ!」
「きゃー、こんな所で偶然秋葉くんに会えるだなんて!」
「これって運命かも!」
「きゃー!」

 うわあ、こんな目立つ子たちも秋葉のファンだったんだ!