「お雑煮できたよー」

「ありがとう、叔母さん」

 そして年は開け、今日は一月五日。

 お正月、働き詰めだった私は、久しぶりの休日を迎えた。

 というのも大晦日もお正月も、近所の神社に屋台を出してお餅の販売をしていて休みがなかったの。

 だからようやく一休みといったところなんだけど、いつもの習慣で、六時半には目が覚めてしまった。

 というわけで、特に面白くもないテレビを見ながら余ったお雑煮を食べていると、秋葉からスマホに連絡が来た。

 秋葉『今日、一緒に初詣に行かない?』

 秋葉と二人で初詣!?

 私はガバリと飛び起きて返事を送った。

 花帆『うん、行こう!』

 二人で待ち合わせをして、歩いてすぐの小さな神社へと向かう。

 三が日は過ぎたし、平日だからそんなに人はいないと思っていた。

 だけど、神社は意外に混みあっていて、お参りのための行列ができていた。

「花帆、こっちこっち」

 手を振る秋葉。
 その首元には私のあげたマフラーが巻かれている。

 えへへ、なんか照れくさいな。